個性豊かなツリフネソウの仲間たち

秋が近づき、ツリフネソウの仲間たちがよく見られるようになりました。
ここでは、ツリフネソウとハガクレツリフネ、キツリフネを紹介します。

この三つの花は、帆掛け船を釣り下げたような形をしていることや、唇形の3個の花弁、距が長く筒状になっている点などよく似た花ですが、詳しく見てみると、それぞれ少しずつ異なるところがみられ、まるで、それぞれが自分の個性を主張しているかのように見えて楽しくなります。

ツリフネソウ
色は赤紫色(稀に白花)、後ろに伸びた距が渦巻状に巻きます。
また、花が、茎の頂上部に伸びて咲くのが他の二つのツリフネソウと異なります。
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ハガクレツリフネ
色は赤紫色(稀に白花)でツリフネソウと同じですが、花が、その名が示すように葉に隠れるように咲きます。
距は、丸く弧を描きますが渦巻にはなりません。
なお、ツリフネソウやキツリフネが全国に分布するのに対し、ハガクレツリフネは「襲速紀要素(そはやきようそ)」とよばれる限られた植物の地理区分にのみ分布するそうです。
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キツリフネ
花は黄色で、赤紫色の他の二つと区別できます。
花の咲く位置はハガクレツリフネと同じく葉に隠れるように咲きます。
距は、後ろに伸びて垂れます。
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ツリフネソウの蜜は、クルリと巻いた距に分泌されているそうです。
花の下萼片は、よく訪れるマルハナバチが潜り込むのに最適なサイズにできていて、実は、そのマルハナバチに合わせて花の形態が進化した結果なのだそうです。
自然っておもしろいというか不思議というか・・・!
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# by asobotei | 2012-08-22 11:58 | 阿蘇の野の花(夏) | Comments(6)

ジイソブとバアソブ(キキョウ科)

ジイソブはツルニンジンの別名です。
ツルニンジンの名は、つる草で、紡錘形に膨らんだ根をニンジンに見立てたことによるようです。
ジイソブの別名は、次に紹介するバアソブに対する呼びかた。
婆と爺なんて、この歳ともなると何だかいやな呼び方ですね!
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バアソブは、ツルニンジンに対してやや小さめです。内側が紫色をしています。
ソブは木曾地方の方言でソバカスを意味するそうで、鐘形の花の内側にある紫褐色の斑点を指しているといわれます。
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キキョウ科に属するというのはちょっと意外な感じですが、言われてみると、袋状に膨らんだツボミはキキョウともよく似ています。
花は花弁が合生し先が5つほどに分かれること、おしべが5本からなる点などの共通点も見られます。。
# by asobotei | 2012-08-21 13:46 | 阿蘇の野の花(夏) | Comments(4)

コウライトモエソウ(オトギリソウ科)

思わぬところでコウライトモエソウと出会いました。
昨年も、まったく違ったところですが、滅多に見られないこの花に出会って感激した記憶があります。

高麗巴草・・内陸山地の草原に咲くそうです。
大陸系遺存植物で、高麗は大陸とのつながりを示しているとか。
巴草は、花弁がよじれて巴状となる花の特性を示しているようです。

環境省レッドデータブック 絶滅危惧ⅠB類に指定。

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オトギリソウの仲間では一番大きな花で、花弁は5枚、直径は5,6cmもありそうです。
一日花です。
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トモエソウとよく似ているものの、コウライトモエソウの方は花柱が長いのが特徴とされています。
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# by asobotei | 2012-08-16 14:37 | 阿蘇の野の花(夏) | Comments(2)

盆花

 盆花とは、盂蘭盆(うらぼん)に祖先のお墓に供える野の花のこと。阿蘇には、祖先を敬うために野の花を墓前に手向けるという風習がありました。
 盆の初日前に、草原に野の花を採りに行く。これが「盆花採り」で、農家の朝仕事の一つだったそうです。
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 盆花は、8月中旬に草原で開花している野の花のほとんどが利用されました。
 その数は30種を超え、阿蘇谷とその周辺地域では、カワラナデシコ、オミナエシ、コオニユリ、アソノコギリソウ、ヒゴタイ、タムラソウ、サイヨウシャジン、ヤツシロソウ等が主に盆花として利用されたそうです。

ヒゴタイ
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ヤツシロソウ
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アソノコギリソウ
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オミナエシ
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カワラナデシコ
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コオニユリ
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 こうした盆花の利用は、社会変化や草原の荒廃でこうした山野草が少なくなったことなどの影響もあって、近年とみに少なくなってきています。
     「阿蘇の草原ハンドブック」(環境省)より抜粋
        http://www.aso-sougen.com/teaching/03/04/03.html
# by asobotei | 2012-08-11 11:13 | 阿蘇の野の花(夏) | Comments(4)

シデシャジン(キキョウ科)

和名は「四手沙参」  四手というのは、しめ縄や玉串に垂らした白紙のことで、ねじれた花弁の様子がその四手に似ている沙参という意味。「沙参」は、ツリガネニンジンの根を乾燥した生薬。
林縁の土手や道端の陽当たりの良い場所に生える多年草。
花は五つに深く裂け、花弁が強く反り返る。花柱も長く突き出し,柱頭が 3 裂する。
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# by asobotei | 2012-08-06 10:21 | 阿蘇の野の花(夏) | Comments(0)


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