ハガクレツリフネ(ツリフネソウ科)
ツリフネソウの仲間、ツリフネソウとキツリフネと、もう一つはハガクレツリフネです。
阿蘇野草園でハガクレツリフネの大群生に出会いました。
ハガクレツリフネは、色はツリフネソウと同じく薄い紅紫色、距もツリフネソウと同じように巻いていますが、葉の下から花茎を伸ばして花がついています。
ツリフネソウ、キツリフネ、そしてこのハガクレツリフネとよく似た花ながら、それぞれがちょっと違った己の個性を主張しているようで実におもしろい存在です。
ハガクレツリフネでもう一つ特記すべきは、この花が襲速紀(そはやき)要素という植物分布の貴重な存在の一つだということです。
襲速紀とは、襲(そ)の国(九州南部)と速吸瀬戸(豊予海峡)、紀の国(和歌山県と三重県南部)の頭文字をとったもので、ここを中心とする地域では日本固有の植物が多く見られるのだそうです。
阿蘇地域では、襲速紀要素の植物としてハガクレツリフネの他、キレンゲショウマ、ホソバナコバイモ、オオバヨメナ、ヒゴイカリソウ、ツクシシャクナゲなどの花々が見られます。
阿蘇野草園でエノキの木の股で花を咲かせたたくましいハガクレツリフネに出会いました。
阿蘇野草園でハガクレツリフネの大群生に出会いました。
ハガクレツリフネは、色はツリフネソウと同じく薄い紅紫色、距もツリフネソウと同じように巻いていますが、葉の下から花茎を伸ばして花がついています。
ツリフネソウ、キツリフネ、そしてこのハガクレツリフネとよく似た花ながら、それぞれがちょっと違った己の個性を主張しているようで実におもしろい存在です。
ハガクレツリフネでもう一つ特記すべきは、この花が襲速紀(そはやき)要素という植物分布の貴重な存在の一つだということです。
襲速紀とは、襲(そ)の国(九州南部)と速吸瀬戸(豊予海峡)、紀の国(和歌山県と三重県南部)の頭文字をとったもので、ここを中心とする地域では日本固有の植物が多く見られるのだそうです。
阿蘇地域では、襲速紀要素の植物としてハガクレツリフネの他、キレンゲショウマ、ホソバナコバイモ、オオバヨメナ、ヒゴイカリソウ、ツクシシャクナゲなどの花々が見られます。
阿蘇野草園でエノキの木の股で花を咲かせたたくましいハガクレツリフネに出会いました。
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by asobotei
| 2018-09-15 17:06
| 阿蘇の野の花(秋)
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キツリフネ(ツリフネソウ科)
ツリフネソウの仲間ではこのキツリフネが最も早く開花するようで、7月にはその姿が見られました。
近くの杉林では、昨年、間伐が行われて明るい日射しが差し込むようになったからでしょうか、今年は一面にキツリフネが咲きました。
生育の環境が整ったため一斉に発芽したのでしょう、すごい群生です!!!
キツリフネは、黄色であると同時に、他と違って距が巻かずにまっすぐ伸びているのが特徴、これが自分の個性だよ~!って主張しているようです。
近くの杉林では、昨年、間伐が行われて明るい日射しが差し込むようになったからでしょうか、今年は一面にキツリフネが咲きました。
生育の環境が整ったため一斉に発芽したのでしょう、すごい群生です!!!
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by asobotei
| 2018-09-14 17:24
| 阿蘇の野の花(秋)
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Comments(6)
ツリフネソウ(ツリフネソウ科)
秋本番、ツリフネソウ科の花々が賑やかに咲いています。
ツリフネソウの名は、絶妙なバランスを維持しながら一本の花柄(?)で吊られて揺れている姿を帆掛け船に見たてたのでしょうか、その想像力にも感心させられます。
キツリフネとは色が異なりと同時に距が巻いている点で異なります。
ハガクレツリフネとは、花序が葉の上に伸びている点で異なります。
三者三様、それぞれの個性が目立っておもしろいツリフネソウ科の花々です。
ただ、大きくて蜜の在りかへとたどり着けないハチは、横合いから蜜のある距の部分をかじりとって蜜をせしめたりするとか!
花の横っ腹に大きな口が開いています・・・。
三者三様、それぞれの個性が目立っておもしろいツリフネソウ科の花々です。
花の横っ腹に大きな口が開いています・・・。
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by asobotei
| 2018-09-13 17:28
| 阿蘇の野の花(秋)
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甦った湧水(塩井社水源)
熊本地震でそれまでこんこんと湧き出ていた湧水がぴたりと止まってしまった塩井社水源に、震災から2年半、清らかな湧水が甦ってきました。
湧水量は震災前からするとまだまだですが、美しい水は以前どおりの清らかさ、地域一帯の水田の用水ともなっていただけに、地域の皆さんも大喜びです。
訪ねた水源の水辺には早速冷たい湧水にスイカが冷やしてありました!(写真右下)
地震直後、湧水が枯渇した湧水池
地震前、湧水で満たされていた湧水池
湧水量は震災前からするとまだまだですが、美しい水は以前どおりの清らかさ、地域一帯の水田の用水ともなっていただけに、地域の皆さんも大喜びです。
訪ねた水源の水辺には早速冷たい湧水にスイカが冷やしてありました!(写真右下)
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by asobotei
| 2018-09-12 21:16
| 全般
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復興に向けて頑張っています!
阿蘇大橋のたもと、南阿蘇村黒川地区は先の熊本地震で壊滅的な被害を受けました。
この地区は九州東海大学の近くに位置し、多くの学生アパートが建ち並んでいましたが、ほとんどの建物が倒壊、大学自体も被害が大きく再建をあきらめて他の町へ移転することが決定しました。
そんな逆境の中でも、住民の皆さんは復興へ向けて頑張っていらっしゃいます。
倒壊した家屋が撤去されたあとに復興食堂を開店された方もあります。そのお店の駐車場脇に、ヒマワリがきれいな花を咲かせていました。
ヒマワリが”頑張っています!”と、住民の皆さんの声を代弁しているように見えました。
阿蘇大橋脇の崩れた山肌は今も痛々しい姿を見せていますが、復旧工事も着々と進んでいます。新聞の報道では、急斜面で危険なため遠隔操作による土木機械で作業していた工事が、安全が確保されてやっと人間が操作する機械へと移行したそうです。工事のスピードアップが期待されます。
崩壊した阿蘇大橋もすぐ近くに移築、再建される工事が進んでいて、橋脚の一部も見られるようになってきています。
この地区は九州東海大学の近くに位置し、多くの学生アパートが建ち並んでいましたが、ほとんどの建物が倒壊、大学自体も被害が大きく再建をあきらめて他の町へ移転することが決定しました。
そんな逆境の中でも、住民の皆さんは復興へ向けて頑張っていらっしゃいます。
倒壊した家屋が撤去されたあとに復興食堂を開店された方もあります。そのお店の駐車場脇に、ヒマワリがきれいな花を咲かせていました。
ヒマワリが”頑張っています!”と、住民の皆さんの声を代弁しているように見えました。
崩壊した阿蘇大橋もすぐ近くに移築、再建される工事が進んでいて、橋脚の一部も見られるようになってきています。
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by asobotei
| 2018-09-11 20:19
| 全般
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Comments(8)
阿蘇の四季の風景と野の花など文字どおり気ままに
by asobotei
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